表題のとおり、インターシップのため広島市内にある大学の学生さん2名がクリニックへ。
うちのクリニックでインターンシップの学生を迎えるのは、昨年に続き2回目となる。
一般歯科診療所において、歯科衛生士学校における教育実習として研修を行うことは良くあるものの、一般の大学生がこのような形で学習されるのは全国でも珍しいことと思われる。
インターンシップとは、特定の職の経験を積むために、企業や組織において労働に従事している期間のこと。
日本政府によるインターンシップ制度への取り組みは、1997年(平成9年)5月16日に「経済構造の変革と創造のための行動計画」普及推進が閣議決定されたことに始まる。同年9月18日には文部省(現・文部科学省)、通商産業省(現・経済産業省)および労働省(現・厚生労働省)が共同で「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方をとりまとめ、関係諸制度を整備していった。
学生さんは就活前に様々な企業の実態、内情に触れ、企業側としてはその魅力を発信できる可能性を有していることから、非常に良い制度であると思われる。インターンシップを巡っては、これまで制度化が徹底される以前には、本来の趣旨とは逸脱するような事例がみられたようだが、現在では、大学側と企業側の努力により、より良き”就労体験”ができるようになっているという。
しかしながら、
歯科も含め医療系の仕事は専門性が高く、いきなり現場に足を踏み入れて働く経験をするということは中々難しい側面がある。
昨年度もそうであったが、見学、雑務中心の体験学習の方法ながら、医療提供者側での視点で歯科医院を眺め、ホスピタリティをもって患者さんに接することを学んでいただくようにしている。
診療室での仕事は単に治療を行うだけではない。
安全かつ安心に、そして、診療がスムーズに滞ることなく進めるには、非常に多くの工程、ミスのない裏方の作業が必要である。その辺りも是非見てほしい。
現在、コロナ渦であるものの、これに限らず、患者さん、そして自身を含めた医療従事者が感染しないような予防策が診療運営の基本で大黒柱であることを良く知って頂き、日常生活にも活かせるようにしてもらえればと願っている。
1週間、がんばってほしい。