昨日、本サイトを一新した。
見た目上は、衣装替えであるが中身をすべて刷新した。
幾つかの理由があるが、サイト運営をする上で作業効率が悪すぎるのが第一の理由。
ブログを書くにも、幾つかの工程を経なければならず辟易していた。
そこで数日前よりドメイン直下にルートをとってテストサイトを作り、これをメイン領域のものと入れ替える手順で準備を進めた。
最終的な工程は、基本に忠実にFTPを利用してコツコツ入れ替え作業をやれば良かったのだが、ネット上の情報を鵜呑みにして安直な方法で一気に変更を試みた。
昨日、変更作業を終えた直後の画面を見て唖然。
プログラムコードと日本誤が入り交じったぐちゃぐちゃのものが出来上がっていた。
あれこれ試すも、バンザイ。
短気な性格ゆえ、いっそ初期化したろかと思ったが、そこは留まり本職のひとに助言を請うことに。
私的にこのサイトを作る前に、クリニックのHP制作をお願いしていたGoWebの日高社長に連絡をとり幾つかのアドバイスをいただく。
目から鱗の解決法もご紹介頂き、なんとか刷新できた。どうもありがとうございました。
もともと門外漢で基礎も十分ではないにも関わらず、ツケ刃で安直に応用編を試したあさはかな結果を反省する。
我々の分野も同様、基礎と一つ一つの積み重ねが一番大切、にわかの知識、技術の結果が大きな事故を招くことがある。
2010年頃に起きたインプラントブームにもそれがあった。
当時は、世界的にインプラント製品の向上、新テクニックも続々紹介され、猫も杓子もインプラント、臨床経験がない者も業者主催の講習会を受ければすぐに導入できた。しかし、外科手術を伴うがゆえ、トラブルが急増。実際、自分も前任の外来で多数の偶発症ケースを診てリカバリ,対応にあたった。
そのブームも、多発する医療事故を取り上げた2012年 NHKのクローズアップ現代 「〜歯科インプラント トラブル急増の理由〜」での放送を頂点に下降線をたどって現在に至る。
*画像は、NHKのクローズアップ現代 「〜歯科インプラント トラブル急増の理由〜」2012年より
さきのブログでも取り上げたが、インプラントに関するトラブルは手術時に限ったことではない。最終的な歯が入り、機能を開始した時点からも、インプラント治療特有のトラブルは起こる可能性がある。
ブーム終焉とともに、同治療から撤退する医院が増えたが、インプラントの手術の時だけ代診の先生が行い以降の治療を請け負う医院が今でもある。
きちんと勉強され対応がとれる体制がとれているところではいいのだが、中にはそうとも言えないところがあるようで。
「手術は別の先生がやって、痛みが出てきたので診てくれといってもきちんと診療して貰えない」
「治療が途中止め(手術後、以降の治療が滞る)になっている」
といったような訴えで私のクリニックに来院される患者さんが数年前より増えた。
ツケ刃、つぎはぎだらけの診療の代償を払うのは、患者さんである。
昨日のサイト刷新において、そんなことを考えた。