にしなか歯科クリニックでは、矯正専門医による矯正治療を行っています。

 

担当するドクターは、私の歯学部時代の同級生です(試験の直前には、授業のノートを良くコピーさせてもらいました。お世話になりました)。
女医ながら、一本筋が通り(柔なオトコより男らしく。良い意味です)、竹を割ったような性格ながら、非常に情が深い。
医療に求められる意思決定の迅速性や決断力、そして何より大切な”仁”をしっかり持った尊敬すべき歯科医師です。

 

歯科医療で語られる言葉で、アート&サイエンスという表現があります。
科学的根拠にもとづく理論に裏付けされた技術という言葉です。

歯科の世界でも、デジタルに頼る、置き換わる診療が増えてきました。
しかしながら、やはり対患者さんにおいては、人の手の技は不変で、決してコンピュータに置き換わるものではないと個人的には思っています。

 

矯正治療の中で、一般の歯科医師が真似のできない技術の一つはワイヤーベンディングです。
乱れた歯列を望む歯の並びに誘導するために用いられる数㎜四方の丸形、角形をしたワイヤーを一つ一つプライヤーと呼ばれる専用の道具を用いて曲げていきます。

口の中をみて、これを頭の中に3次元的な映像としてインプット、歯の並びにそって曲げていきます。
医療では、嫌われる言葉(私はなんで悪い?の立場ですが)ではありますが、まさに”職人の技”といって良い技術が必要とされます。

 

私自身、技工も好きでけっして不器用ではないと勝手に思っていますが、このワイヤーベンディングだけは若い頃、そうそうにバンザイしました。
そんなわけで研修医時代には、ワイヤーを扱う技工では、うちで矯正を担当する藤田先生によくお世話になりました。

専門の異なる二人でありますが、現クリニックでは、私の専門とするところのインプラントと連携する形で、インプラント矯正が必要な場合にはタッグを組ませてもらっています。

矯正治療については、まだまだ記すべきことがたくさんありますが、今日はここまでとさせていただきます。