1月末頃よりコロナ感染が拡大にするつれ、世間でマスクが品薄になって騒ぎ立てられるようになり、その頃より診療必需品である消毒用アルコール、不織布ガーゼ、サージカル/アイソレーションガウン、グローブ類、ペーパータオル等々も徐々に手に入りにくくなる。
現在は、大夫入手が容易になったものがあるが、未だ、大部分の消耗品において不足の状態は続いている。
消毒用アルコールはマスク同様に早い時期より入手がむずかしくなり、日々の診療に支障をきたすのではと不安な日々を送っていた(いる。が正しい)。
2月にはいり、診療室より外部の環境における消毒作業に使用予定のため、高濃度飲料用アルコールを入手し始めた。
ウオッカのスピリタスはその原産国(ポーランド)においては、医療用としても用いられているので、ネット注文しようとするも、どこも品切れもしくは4〜5千円のプレミアつきで販売されていた。
街中の量販店に1本だけ売っているのを知人が見つけ、手に入れることができた(¥1,700)。
遠い昔、罰ゲームで飲んだ覚えがあるが、そのアルコール濃度は96度で世界最高。タバコの火でも引火する危険物。ちなみに国内の規定では、アルコール67度以上が危険物とされている。
もとい、
それより、ほどなくして厚労省より新型コロナウイルス感染症の発生に伴う高濃度エタノール製品(当初はアルコール濃度70~83%、その後、60%台の使用も有効)の使用について特例的見解が述べられ(4月末には酒販売を管轄する国税庁も認可)、医薬品の規定をうけず、医療機関の使用者の責任において高濃度エタノール製品を代替品として用いることが許される旨の発表があった。
この発表前後に、国内でほぼ初といってよい高知の菊水酒造が手がけるアルコール飲料(アルコール77。代替用アルコール)を販売用ウエブサイトが出来上がる前に電話をかけて注文をかけた。
販売直後、予約が殺到しサーバーがダウン、予約受付メールも6万通に達したといわれる。
画像は、そのアルコール77および黒ラベルは中国醸造が作ったHigh Alcohol Spirits 65%(ご厚意により広島の医療機関に無償提供されたもの)。
1日でもはやく、純粋に飲料用にと願うばかりである。